2024年11月05日(火)周知
青い森しんきんReport 2024年9月版
■漁業・水産加工業
・9月の八戸港の水揚げは、数量4,100トン、金額2,686.5百万円で、前年同月比で数量は35.4%増、金額も43.5%増だった。
・9月における数量4,100トンは、2015年からの過去10年間で最高の2018年9月の16,799トンの24.4%で上から7番目、金額2,686.5百万円はこの10年間で最高の2019年9月の3,266.0百万円の82.3%となり過去 10年間で6番目だった。
・9月時点での年累計の数量43,663トンは前年同月比64.2%増で、この10年間で3番目(最高は2019年9月の48,524トン)、金額8,691.3百万円は前年同月比21.9%増で、10年間で6番目だった(最高は2016年9月の11,631.0百万円)。
・イカ釣り:近海スルメイカの水揚げが数量150トン・金額149.7百万円で前年同月比105.5増・95.6%増だった。船凍ムラサキイカの水揚げは、数量733トン・金額494.7百万円で、イカ釣り全体では、数量883トン・金額644.3百万円となり、前年同月比で数量は98.0増・金額62.0%増だった。
・大中型巻き網:遠海巻き網では、マイワシの水揚げが数量616トン・金額40百万円の水揚げがあり、前年同月比数量で26.5%減・金額で44.1%減となった。
・トロール:大型トロールは蔵出し製品の販売みの。数量57トン・金額20.1百万円で、前年同月比数量67.8%減・金額74.5%減だった。中型トロールは前年より操業・水揚がそれぞれ1日増。主な漁獲はスルメイカで数量2,312トン・金額1,892.5百万円だった。トロール全体では数量2,406トン・金額1,938.8百万円で、前年同月比数量55.3%増・金額52.4増だった。
■建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、国発注の城下地区橋梁補修補強工事、三陸沿岸地区道路附属物損傷復旧工事の受注があった。県発注の栽培漁業センター取水施設工事、嘉沢河川対応第3号・嘉沢魚道第2号工事、国道454交通安全施設整備工事等の受注があった。市発注は中部第26・1幹線及び沢里地区下水道整備工事、準用河川土橋川河川改修工事、沼館下長線(河原木第1歩道橋)橋梁撤去工事等の受注があった。町村発注は、三戸町道沼ノ久保差ケ久保第2号道路改良工事、五戸町道下長下観音堂線舗装補修工事等の受注があった。国・市の新規大型受注があったものの、新規受注高合計は前年同月比10.5%減となった。
・9月の八戸地区建設業者5社民間工事の新規受注状況は、建築は県内事務所改築・県内商業施設新築工事、解体工事等の受注があった。土木の工事受注は無し。建築は建設工事受注が前年同月比で大幅に減少したことにより、前年同月比83.9%減となり2ヶ月振りに前年実績を大きく下回った。受注残高は、前年同月比68.4%増となり13ヶ月連続前年実績を上回っている。
・8月の住宅着工戸数は、持家が46戸で前年同月の45戸か1戸増。貸家は3戸で前年同月0戸から3戸増、分譲は13戸で前年同月の22戸から9戸減となった。総着工戸数は63戸となり、前年同月の67戸から4戸減となった。建築確認申請件数は、57件で前年同月の72件から15件減となった。年度累計においては前年実績を31件下回っている。
■鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7社)の鉄骨工事の新規受注は、エネルギー回収施設アンカーボルト製作、 船舶用金物製作等合わせて20百万円で、前年同月比958%減だった 。受注残高は前年同月比82.2%減の385百万円と3ヶ月続けて前年同月比減となった。
・製缶工事の新規受注は、非鉄金属プラントメンテナンス、機械設備点検整備業務、放水路施設点検業務、終末処理場バイパス修繕工事等合わせて82百万円で、前年同月比4.7減だった。受注残高は722百万円で、前年同月比24.5増と10ヶ月続いて前年同月比増となった。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られたが、依然として高止まりの状況が続いている。
■個人消費
《新型コロナウイルス 》
新型コロナウイルス感染者は、8月以降減少し9月の段階では1医療機関当たり、県全体が4.52人、青森地区は2.92人、八戸地区は5.17人となっている。
《ガソリン価格・灯油価格・物価》
ガソリン価格・灯油価格のいずれも、ほぼ横ばいの状況。青森県全県では、いずれも全国を下回っているものの、1年前と比べると価格は下がっているが、高い水準にとどまっている。
《電気料金》 東北電力の電気料金は、10月分(9月使用分)は、7,802円、また、国の「電気・ガス料金支援」により、 家庭用電気料金の平均的なモデル料金の11月分10月使用料金)は 8,186円となる予定。同支援制度は11月分(10月使用分)で終了するが、政府は電気ガス支援を来年1月の使用分から再開させる方向で調整に入っている。
《婦人服》
夏物セール開催により、T シャツ、ワンピース、夏服類(カットソーのワンピース・麻のシャツやパンツ)、パンツの他、旅行用のアクセサリー・バック・サンダルが好調だった。気温が高かったこともあり、秋物のアパレルは売上伸びず。
《紳士服》
最近は夏・冬物2シーズン対応スーツが主流となってきており、ネット予約からのパターンオーダースーツの低価格帯が堅調に伸張している。また、2着20%オフスーツYシャツセット割スーツの販売も順調に伸びている。秋物のセットアップのジャケット・パンツも好調。カジュアルの動きは鈍かった。
《靴》
リニューアルセールの影響により、来店客数が前年を大きく上回り売上好調。メンズはスパットシューズ(年齢を問わず売上好調)、スニーカーが売上増加。レディースは旅行用コロンビア防水スニーカーが大きく伸張し、ニューバランススニーカーが春から好調な売れ行き。キッズは、アシックススニーカー(トレーニングシューズ、運動靴)が良く売れた。
《市内大型小売店(4 店)》
9月は、全般的に気温が平年を上回る日が多く、イトーヨーカドー閉店による来店客数が増加したこともあり、婦人服・食料品の売上が大きく伸びている。また、子供から若者まで人気のある雑貨の「ガシャポン」が販売好調により売り場面積を増床。エアードック(空気清浄機)は、病院・飲食店への販売が伸張している。9月の大型小売店の売上は、イトーヨーカドーが閉店となったことにより、大型小売店4店から3店へ減少となり前年同月比27.0%減となった。10月以降の売上も前年同月比は 減少数値となる。
《新車登録台数》
普通乗用車の新車登録台数は、普通乗用車は248台と前年同月比22.8%増、小型乗用車は206台で前年同月比3.3%と4ヶ月振りで減となった。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体では前年同月比9.4%増の454台と5ヶ月続けての増加となった。軽自動車は297台と、前年同月比6.1%増となった。
■倒産
9月 | 前年同月 | 年度累計 | 前年同期 | |
件 数 | 1 | 1 | 9 | 2 |
金 額 | 100 | 12 | 681 | 33 |
平均負債額 | 100.0 | ― | 75.7 | 16.5 |
(単位:件、百万円)
■雇用
新 規 | 前年同月比 | 月間有効 | 前年同月比 | |
求 職 者 数 | 1,056 | △0.9 | 5,077 | 3.2 |
求 人 数 | 2,345 | △22.4 | 7,140 | △5.1 |
求 人 倍 率 | 2.22 | (2.83) | 1.43 | (1.55) |
就 職 件 数 | 360 | △11.1 | ー | ー |
(単位:人、%、倍)