2025年01月08日(水)周知
青い森しんきんReport 2024年11月版
■漁業・水産加工業
・11月の八戸港の水揚げは、数量8,840トン、金額2,123.9百万円で、前年同月比で数量は65.5増、金額も112.1%増だった。
・11月における数量8,840トンは、2015年からの過去10年間で最高の2017年11月の30,676トンの28.8%で7番目だった。金額2,123.9百万円はこの10年間で最高の2015年11月の3,966.0百万円の53.6%となり過去10年間で5番目だった。
・11月時点での年累計の数量55,429トンは前年同月比55.2%増で、この10年間で6番目(最高は2015年11月の104,400トン)、金額11,960.9百万円は前年同月比15.3%増で、10年間で6番目だった(最高は2016年11月の20,260.0百万円)。
・イカ釣り:近海スルメイカの水揚げは数量3トン・金額4.8百万円で前年同月比70.0%減・65.4減と不漁だったが、船凍スルメイカの水揚げは、数量106トン・金額190.9百万円で前年同月比51.4%増・46.6%増、船凍ムラサキイカの水揚げは、数量241トン・金額203.2百万円で前年同月比193.9%増・149.4%増で、イカ釣り全体では、数量350トン・金額398.9百万円となり、前年同月比で数量は110.8%増、金額も75.6%増だった。
・大中型巻き網:遠海巻き網では、イワシの水揚げが数量1,158トン・金額68.7百万円だった。三陸巻き網では、サバの水揚げが数量5,918トン・金額981.5百万円となり、全体では数量7,077トン・金額1,050.9百万円で前年同月比数量656.1%増・金額943.1%増となった。
・トロール:大型トロールは数量327トン・金額113.4百万円で、前年同月比1,535.0%増・金額1,253.6%増だった。中型トロールは数量504トン・金額334.3百万円で、前年同月比数量は5.0増だったが、金額は26.1%減となった。小型トロールは数量29トン・金額12.2百万円と合わせて、トロール全体では数量860トン・金額459.8百万円で、前年同月比数量は65.4%増だったが金額は2.5%減となった。
■建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、国・県発注の工事は無く、市発注は、新大橋整備工事に伴う付帯工事、上長地区市民センター解体工事、八戸駅西区画整理事業所解体工事等の受注があった。町村発注は、新郷村荒巻地区集落道側溝整備工事の受注があった。国・県・市の新規大型受注が少なく、新規受注高合計は前年比82.6減と大きく落込んでいる。
・11月の八戸地区建設業者5社民間工事の新規受注状況は、受注が大きく減少する時期となり、建築は八戸市内社屋改修工事の受注があり、土木は無し。前年同月比98.6%減となり、2ヶ月振りで前年実績を大きく下回った。受注残高は、前年同月比45.7%増となり15ヶ月連続前年実績を上回っている。
・10月の住宅着工戸数は、持家が36戸で前年同月の36戸と同戸数。貸家は56戸で前年同月40戸から16戸増、分譲は6戸で前年同月の13戸から7戸減となった。総着工戸数は98戸となり、前年同月の89戸から9戸増となった。建築確認申請件数は、98件で前年同月の77件から21件増となった。年度累計においては前年実績を21件下回っている。
■鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7社)の鉄骨工事の新規受注は、エネルギー回収施設炉架構製作等合わせて264百万円となり、前年同月比633.3%増と大幅に増加した。受注残高は前年同月比69.3%減の636百万円と5ヶ月続けて前年同月比減となった。
・製缶工事の新規受注は、非鉄金属プラントメンテナンス、排水機設備 修繕工事、 揚水機設備 修繕工事、 排気ファン修繕 工事等合わせて103百万円で、前年同月比1239増となった。受注残高は647百万円で、前年同月比10.4%増と12ヶ月続いて前年同月比増となった。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られたが、依然として高止まりの状況が続いている。
■個人消費
《新型コロナウイルス 》
新型コロナウイルス感染者は、11月に入り増加し1医療機関当たり、県全体が3.69人、青森地区で3.58人、八戸地区は3.67人となっている。また、インフルエンザ感染者も同様に増加傾向となっている。
《ガソリン価格・灯油価格・物価》
ガソリン価格・灯油価格のいずれも、ほぼ横ばいの状況。青森県全県では、いずれも全国を下回っているものの、1年前と比べると価格は下がっているが、高い水準にとどまっている。
《電気料金》 東北電力の電気料金は、12月分(11月使用分)は、8,782円、また、国の「電気・ガス料金支援」により、家庭用電気料金の平均的なモデル料金の1月分12月使用料金)は8,730円となる予定。同支援制度は11月分(10月使用分)で終了したが、政府は電気ガス支援を来年1月から3月の使用分について再復活させる。
《婦人服》
11月は暖かい日が多く、旅行用のブラウス・インナーカットソー・薄手の羽織・シャツやパンツの需要があった。冬物のコート・ジャケット・ダウン・マフラー・アパレル・インポート商品の売上伸びず。
《紳士服》
暖かい日が続き来店数客数も前年比割れとなり、天然素材(ウール・シルク等)の値上がりにより、ジャケット・パンツも販売伸びず。成人式用スリーピースが好評で、ネット予約からのパターンオーダースーツの低価格帯が売上を伸ばしている。
《靴》
11月の後半からメンズ・レディース共に、防寒靴(滑りにくく、暖かく、軽量な「コロンビア・サップランド」)が大きく売上を伸ばしたほか、レディースは、New Balanceスニーカーが好調な売れ行き。キッズは、スノーブーツが良く売れた。
《市内大型小売店(3店)》
ブラックフライデー効果もあり来店客数前年比増加。11月中旬以降例年並みの気温となり、紳士・婦人・子供の冬物防寒アウターウェアー・コートが伸張。呉服は催事開催により売上を大きく伸ばした。食料品は
価格の上昇が続いているが、年末商戦のお歳暮商品と冷凍食品他の販売も堅調に推移し前年売上をクリア。エアードック(空気清浄機・加湿器)は、CM効果もあり継続的に販売が伸張している。しかしながら、11月の大型小売店3店の売上は、8月末をもって閉店したイトーヨーカドー沼館店の影響もあり、前年同月比22.0%減となり、前々年同月比は25.6%減となった。
《新車登録台数》
普通乗用車の新車登録台数は、普通乗用車は259台で前年同月比1.5%減となり、2ヶ月連続で減少となった。小型乗用車は219台で前年同月比16.4%減と3ヶ月連続での減少となった。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体では前年同月比9.0%減の478台となった。軽自動車は241台と、前年同月比16.6%減となった。
■倒産
11月 | 前年同月 | 年度累計 | 前年同期 | |
件 数 | 1 | 0 | 12 | 2 |
金 額 | 34 | 0 | 750 | 33 |
平均負債額 | 34 | ― | 62.5 | 16.5 |
(単位:件、百万円)
■雇用
新 規 | 前年同月比 | 月間有効 | 前年同月比 | |
求 職 者 数 | 841 | △13.9 | 4,933 | 2.9 |
求 人 数 | 2,178 | △3.0 | 7,108 | △4.1 |
求 人 倍 率 | 2.59 | (2.30) | 1.44 | (1.55) |
就 職 件 数 | 362 | △9.5 | ー | ー |
(単位:人、%、倍)