2024年05月13日(月)周知
青い森しんきんReport 2024年4 月版 |
■漁業・水産加工業・
・4月の八戸港の水揚げは、数量1,245トン、金額281.9百万円で、前年同月比で数量は55.6増で、金額も20.8%増だった。
・数量1,245トンは過去10年間で上から3番目(最高は2016年4月の1,813トン)、金額281.9百万円は3番目(最高は2016年4月の602.3百万円)。
・年累計の数量5,183トンは前年同月比51.4%増で、この10年間で3番目(最高は2016年4 月の10,324トン)、金額1,537.6百万円は前年同月比24.7%増で、10年間で5番目だった(最高は2016年4月の3,430.2百万円)。
・イカ釣り:近海スルメイカ・船凍スルメイカ・船凍ムラサキイカのいずれも水揚げはなし。
・大中型巻き網漁巻き網は前年水揚げ実績がなかったが、本年4月は三陸巻き網で水揚げがあり、全量マイワシで数量308トン、金額20.6百万円だった。
・トロール:大型トロールの水揚げが349トン・138.9百万円の水揚げがあり、前年同月比 数量128.1%増・金額44.7%増。主にキンメダイの他本ツボダイなど。中型トロールは、水揚げ数量531トンで前年同月5.2%減、金額93.8百万円で同21.0%増の水揚げた。スケトウタラ275トン・14.4百万円、タラ100トン・10.9百万円など。小型トロールの水揚げ7トン(前年同月比58.8%減)、金額1.8百万円(同68.4 %減)と合わせて、トロール全体では、数量887トン、金額234.4百万円で、前年同月比で数量21.5%増・金額30.9%増だった。
■建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、県発注の環状線道路改築工事、青森県太平洋地区水産環境整備工事、三八地区水産物供給基盤機能保全工事等があった。市発注は下水道整備工事、道路修繕工事等があり、町・村発注は町道舗装工事があった。4月の国発注の工事は無く、県発注工事も4件と少なく新規受注高は低調だったものの、新規受注高合計は前年比12.1%増となった。
・4月の八戸地区建設業者5社民間工事の新規受注状況は、建築は県内外商業施設新築工事等、建築・土木共に八戸地区内の受注が少なかったものの前年同月比4.1%増となり、前年実績を僅かに上回った。受注残高は、前年同月比18.6%増となり8ヶ月連続前年実績を上回った。
・3月の住宅着工戸数は、持家が38戸で前年同月の29戸から9戸増。貸家は28戸で前年同月の30戸から2戸減、分譲は19戸で前年同月の19戸と同戸数となった。総着工戸数は85戸となり、前年同月の78戸から7戸増となった。建築確認申請件数は、67件で前年同月の144件から77件減となった。年度累計においては前年実績を135件下回っている。
■鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7社)の鉄骨工事の新規受注は、ごみ焼却施設炉架構製作、水産加工会社金物製作、船舶金物製作、寺院増改築工事等合わせて266百万円で、前年同月の受注額が少なかったこともあり前年同月比1464.7増だった。受注残高は前年同月比103.8%増の1,498百万円と3ヶ月連続で前年同月比増となった。
・製缶工事は、非鉄金属プラントメンテナンス、排水機場装置整備、汚水処理ろ過塔更新工事等で121百万円の新規受注があり前年同月比46.0%減だった。受注残高は668百万円で、前年同月比10.6増と5ヶ月 続いて前年同月比増となった。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られるが、依然として高止まりの状況が続いている。
■個人消費
《新型コロナウイルス 》
八戸地区における、新型コロナウイルス感染者は、4月末の段階では1医療機関当たり4.50人だった。
《ガソリン価格・灯油価格・物価》
ガソリン価格・灯油価格のいずれも、ほぼ横ばいの状況。青森県全県では、いずれも全国を下回っているが、1年前と比べると高い水準にとどまっている。
《婦人服》
コロナ前は、ゴールデンウィークに出かけるのに着る服を買うというお客様が見られたが、今年は旅行したり出かけたりするお客様は増えたものの、洋服を買うお客様は多くなかった。ゴールデンウィークは市外からの観光客も増えたようだが、洋服を買いに来るというよりも、飲食が中心だったようだ。売れたものとしては、羽織物のシャツ、ワンピース、リネンのスカートやパンツなど。靴のイベントを開催したり、秋冬物のイベント開催した店舗も見られたが、秋冬ものは、以前ほど先物買いする人は少なくなっている模様。
《紳士服》
オーダースーツは依然としてよくないものの、ジャケットがよく出た。伸縮性のある新素材のジャケットで、ゴールデンウィーク前の旅行着やクールビズなどを控えての購入と思われる。セットアップでもジャケット単体でも売れた。ドレスシャツもコンスタントに出たが、半そでのポロシャツに動きが見られるなど、全体として前年を上回った。オーダー店も好調を維持。相変わらずペア割も好評。加えて、単品のパンツやシャツなどのオーダーもあり、クールビズを控えてのオーダーと見られる。従来型のイージーオーダーは年齢層が高かったが、品質と価格で間口が広がったとみている。ファースト割(初回購入の割引でとりあえず試してみようというお客様が多いことからも それがうかがえる 。
《靴》
暖かくなり、体を動かそうという人が出てきて、スポーツシューズ、ランニングシューズの動きが非常に良かった。また、このところ売れている靴べらを使わずに履ける靴は依然として好調。複数メーカーから発売されているが、いずれも売れ行き好調で品薄の状態。その他、このところ振るわなかった子供向けの靴の動きが良かった。入学式を終えた後の買い忘れなどによる購買と思われ、室内履きや運動靴、スニーカーが出た。
《市内大型小売店(4 店)》
4月は、上下旬で気温が低かったため、アパレルで春夏物が動かなかった。また、アパレルだけでなく、靴やかばんなどの身の回り品の動きも鈍かった。今年のゴールデンウィークは、近場をはじめ出かける人が多く、来店数も伸び悩んだ。4月は、前年同月比9.8%減と8ヶ月続けて減少となり、減少幅もさらに拡大した。また、一昨年4月はオミクロン株の感染拡大による第6波も収束し個人消費の回復時期にあたったこともあり本年4月における前々年同月比は4.8%減と4ヶ月ぶりに減少に転じた。
《新車登録台数》
普通乗用車の新車登録台数は、普通乗用車が前年同月比22.1増の348台と2ヶ月続けて前年同月比増となったものの、小型乗用車は前年同月比175台で31.9%減と3ヶ月連続して前年同月比減となった。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体では前年同月比3.5%減の523台と3ヶ月続けて前年同月比減となった。軽自動車は212台と、前年同月比0.9減となり、5ヶ月連続して前年同月比減だったが下げ幅は縮小した。
■倒産
4月 | 前年同月 | 年度累計 | 前年同期 | |
件 数 | 1 | 1 | 1 | 1 |
金 額 | 25 | 21 | 25 | 21 |
平均負債額 | 25.0 | 21.0 | 25.0 | 21.0 |
(単位:件、百万円)
■雇用
新 規 | 前年同月比 | 月間有効 | 前年同月比 | |
求 職 者 数 | 1,456 | 0.9 | 5,324 | △3.5 |
求 人 数 | 2,782 | 10.2 | 7,071 | △9.0 |
求 人 倍 率 | 1.91 | (1.75) | 1.33 | (1.41) |
就 職 件 数 | 459 | △15.8 | ー | ー |
(単位:人、%、倍)